++過去拍手7++




◆ダコスタは見た!・オーブ編◆




「お久しぶりです、ラミアス艦長」
「いらっしゃい。わざわざ足を運んでもらってごめんなさいね」
「いえ、隊長の無茶はいつものことですから」
「ふふ、充実してるみたいね」
「はあ、まあ…。えっと、お一人ですか?」
「あぁ、ムウ?今日は授業参観に行ってもらってるの」
「…あぁ、グラディス艦長の」
「えぇ。とっても優秀でいい子よ。…少しでも、何かしてあげられればいいんだけど」
「そうですね…」

「おいカガリ!!代表がこんなところをうろつくな!!」
「いーだろ休憩時間ぐらい!お、新機体か?模擬戦やらせてくれ!」
「少しは一国の主らしく…っ!!ああもう!」

「………相変わらず…ですね」
「賑やかよ。でもカガリさんらしくて良いんじゃないかしら」
「ここ、モルゲンレーテですよね」
「えぇ、そうよ?」
「オーブの代表が、そのドッグをうろうろしてていいんですか」
「対面的にはよくないのかもしれないけど…。カガリさんだから」
「………はあ、上に立つ人間ってそういうところありますよね」
「ふふ、あなたの上司もなかなかだものね?」
「隊長はもう…。ラクス様も、けっこう無茶苦茶でしたしね…」
「頑張って」
「…はい」

「よーし、アスラン相手しろ!手加減したら承知しないからな」
「お前に怪我をさせられるわけないだろう!」


今日もオーブは平和です。















◆ダコスタは見た!・エターナル編◆



「バルトフェルドさん、失礼します」
「やあ、久しぶりじゃないか。調子はどうだ?」
「なんとか。僕よりラクスの方がよっぽど忙しくて」
「そんなことはありませんわ。キラもとても頑張っていますもの」
「今回は僕ひとりでいいって言ったんですけど」
「バルトフェルド隊長に久しぶりにお会いしたいと思いまして」
「歌姫にそう言っていただけるのは光栄だ。どうだい?コーヒーでも」
「えぇ、いただきます」
「あんまり苦いのはちょっと…」
「なんだまだ苦手なのか?隊長にもなった君が」
「それはその…なかなか味の好みは変わりませんよ」
「隊長、また新しい案件が……ラクス様!?」
「お久しぶりです」
「お久しぶりです、ダコスタさん。…忙しそうですね」
「忙しいですよ、隊長のやる気にむらがあるせいで」
「おや、怒られちゃったねぇ。ほらラクス、とっておきの一杯だ」
「まあ、ありがとうございます」
「ほらどうだ、ダコスタくんも一杯」
「………はあ、いただきます。…お二人がおいでになるなんて珍しいですね」
「バルトフェルドさんに直接渡したいものがあって」
「あと、少し息抜きをしたいと思いまして」
「あぁ、こんなところでよければいくらでも。君たちが使ってた部屋もご自由に」
「バ、バルトフェルドさん!」
「相変わらず反応が初々しいねぇ」
「ふふ、キラ。出発まで少し時間もありますし、二人でのんびりいたしましょう?」
「……う、うん」

「幸せそうですね…」
「うらやましいだろう」
「…余計なこと言ってる暇があったら仕事してください」


確かにちょっと、うらやましいけれども。
















◆ダコスタは見た!・ジュール隊編◆



「以上が、エターナルからの伝達です」
「承知した。わざわざ我が隊までご足労いただき、感謝する」
「いえ、では自分はこれで…」
「おいイザーク、なんか射撃場が面白いことになってるぜ」
「………ディアッカ、来客中だ。それに勝手に部屋に入ってくるな」
「あ、悪い。って、砂漠の虎の」
「お久しぶりです。こちらの用件は済みましたので、お構いなく」
「…何かあったのか?」
「射撃場でいま、トーナメント戦が始まっててさ。白熱してんだよ」
「…トーナメント戦?」
「訓練の途中でなんかそういう話になったんだと。誰が一番良いスコア叩き出すか」
「……参加してるメンバーは」
「俺ら以外のパイロット全員」
「………なら結果は見えているな」
「え?」
「シホが一位だろう。部下の中では最も優秀だ」
「………その言葉、直接聞かせてやりたいぜ」
「は?」
「いやいやなんでも。んじゃさ、賭ける?」
「愚か者!」
「……えーと、それでは自分は失礼しますので…」
「あぁ、すまない。バルトフェルド隊長によろしく伝えておいていただきたい」
「はい、失礼します」

「あーくそ!シホに勝てねー!!」
「当たり前でしょ!隊長を目指してるんだもの、こんなところで負けられないわ!」


なんだか意外にも、楽しそうな隊でした。
















◆ダコスタは見た!・プラント編◆





「…隊長も人使いが荒い…。買い出しぐらい俺じゃなくても。ん?」

「だーかーらー、そんなに買ってどうするのよメイリン」
「えーこれぐらい普通だよ。お姉ちゃんが買わなすぎるの!」
「だって必要ないじゃない。ほら、シンも飽きてあんなとこにいるじゃない」
「まあ、お姉ちゃんと良い勝負だよねシン。アスランさんなら、付き合ってくれるのに」
「え、付き合ってもらったことあるの!?」
「ううん。あ、でも月で一緒に買い物はしたよ」
「うっそ!」
「キラさんとラクス様もいたけど」
「………あんたねえ」
「でもそのときはアスランさん、ずっと周り警戒しててショッピングどころじゃなかったんだよね」
「はあ…そりゃ、軍人らしさの欠片もないメンバーばっかりだもんね」
「……おい、いつまで喋ってんだよ。時間なくなるぞ」
「シンはデリカシーがないね、って話」
「はあ?」
「もう少し付き合いよくしないと、いくらお姉ちゃんでもシンのこと振っちゃうかもよ?」
「ちょっとメイリン!」
「ちゃんとカップルらしく、頑張って」
「お、おい、押すなって」
「じゃあ私はここで。二人とも楽しんでね〜」
「ちょ、メイリン!………って、いっちゃった。なんなのよ、あの子」
「………」
「?何よシン」
「いや…。付き合いよくしろって言われても」
「あぁ、いいわよ別に。私が勝手にシンのこと連れまわすから」
「………おい」
「それに、それがシンらしさでしょ。私の恋人はあんたなんだから、胸張りなさい!」
「げほっ!………だよな、ルナに女らしさがあるかっていうと」
「…何?」
「…なんでもない」

「あれって確か、ミネルバの…」


誰かと買い物って、素敵だなと思いました。















thank you...